2026年7月1日水曜日

聴診器      関悦史


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聴診器       関悦史

あぢさゐの押しよせてくる眠りかな
  年金破綻 
貧われへも金貸せと哭す青筑波 
六月をつめたき台風のとほる 
男梅雨高校生ら吼えゆくは 
友少なけれど四寸の蛞蝓出づ
  二〇二四年六月二一日 
喋れば喋れる猫らと竹岡一郎忌 
身の中の蛍がウェブ広告で見えぬ 
青嵐と曾祖母の木の聴診器
      曾祖母関千代は産婆、戦後市会議員 
噴水としてひもすがら古びゆく
美輪明宏の大往生を虹と思ふ