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2026年8月1日土曜日

088*2026.8



10句
茅   佐藤文香

10句



茅       佐藤文香



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茅       佐藤文香 

形代に父が書く家族の齢 
小籠包の車来ていて夏越かな 
母校湯築小なる夏のセーラー襟 
石段を登れば茅の輪縦長なり 
茅にあらず茅の輪を縛る緑の紐 
父も我も教わりながら茅の輪くぐる 
手をつかうことなく茅の輪くぐり終え 
二礼二拍手祈りのひとつは父と同じ 
夕暑し松山城は南西に 
二階の母に茅を見せて鶏を炊く


5と海  関悦史


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5と海  関悦史

ありもせぬ脚からめあひ百合の花
積乱雲海星は五腕どれも頭
昼寝して海星のやうに五体あり
夏神楽をスマホに目落とし過れるひと
かそけき町祭の幟並べたる
三伏やソースもマヨネーズも尽きし
幽体離脱するたびのうぜんかづらに会ふ
水海月ゐると気づけば五六体
   ツェラン「死のフーガ」 
値上げのフーガ値上がる黒いミルクをのむ 
夏座敷五億年後の海見ゆる