続・日傘男子の道 高山れおな

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続・日傘男子の道　　　　　　高山れおな 

東京や松も桜も蟬のこゑ 

風の死の中うろつけば死は近し 

蟬の骸(から)歌を尽くせし乾びかな 

只の蟬に「秋の」と被せ目出度さよ 

剣劇や瑕瑾・瑕瑾と涼新た 

秋風になりたき君か自爆して 

秋風に混じるいろいろ憎しみも 

八月は道白く国ほろぶ月 

けふも日傘でなまあしと残暑の街 

秋の蔭日傘男子がまとふもの