朝、震度4の地震で起床。
裕明賞冊子の電子版に載る句会の選句。
片岡義男『ハロー・グッドバイ』『愛してるなんて とても言えない』読了。
神経を抜いた方がいいと歯医者に言われていた左上の歯が痛みだし、ロキソニンをのむ。
3月17日(水)
菊池洋勝句集『聖樹』、岡田一実句集『光聴』読了。
本の山の上に小さいヤモリが出た。
夜、歯痛で起床。左上の歯が嚙み合わせただけで衝撃が走るようになった。
3月18日(木)
歯医者は今日の空きがなく明日で予約。
3月19日(金)
歯医者へ。これで痛みが出ないわけがないと医師に言われつつ左上の歯の神経を抜かれる。急に入れた予約で時間が取れないため、下の歯は手を着けず。
麻酔で口が痺れたまま、古本屋に寄る。帰途次第に悪寒。
帰宅後、手の付けられない激痛発生。鋭く深い痛みが繰り替えし頭蓋へ突き刺さる。ボロボロ際限なく落ちる涙をタオルに吸わせる。
電話して歯医者にまた駆け込む。待合室でも激痛の度に身をよじり咆哮。痛みで気が遠くなったり、脳内で何かが分泌されて痛みがまぎれたりすることはなく、終始意識明澄なまま、激痛ばかりを精確に味わわされ続ける。銃があればためらいなく自決するほどの痛み。安楽死が制度化されていたところでこの状態で役所を回れはしないし、飛び降りその他の不確実な手段を激痛の最中に取る気にはならない。出口がない。
今日詰めた物を削られ、廊下向かいの胃腸科に回されて抗生剤の点滴を受け、ようやく声を漏らさずに済む程度の痛みになった。
あちこち摑まりよろけつつ調剤薬局を回って帰宅。
3月20日(土)
また歯医者へ。様子を見て消毒だけ。旗日(春分の日)なので向かいの胃腸科は休診。昨夕押しかけなかった場合、およそ考えたくないことになっていた。
熱、悪寒。
午後6時過ぎ、長い揺れの大地震。
食事はドリンクゼリーとカップスープだけ。痛みそのものよりも、衰弱で食欲が消えた。
3月21日(日)
熱と疼きで眠ってばかり。
ドリンクゼリーの他、はんぺん等が喉を通った。
3月22日(月)
入浴してみたが、すぐ貧血。
近所のドラッグストアまで何とか出て、流動食を買い込む。
一昨日の地震で棚の上の安井浩司さんの色紙がどこかへ消えた。
夜、歯痛悪化で覚醒。ボルタレンあまり効かず。
3月23日(火)
添削だけ済ませる。
頭部左側全域が痛む。
3月24日(水)~26日(金)
痛みで読み書き出来ず、古い映画ばかり見て過ごす。
3月27日(土)
久々に鎮痛剤なしで一晩過ごせた。
三根生久大『記録写真 終戦直後―日本人が、ひたすらに生きた日々(上・下)』、中山茂『近世日本の科学思想』、トウベ・ヤンソン『彫刻家の娘』、土屋隆夫他『軽井沢ミステリー傑作選』読了。
食事は頂き物のレトルト雑炊が主になった。しばらくゼリー以外ほぼ何も喉を通らず、食べる気にもならなかったが。
3月28日(日)
笹沢左保『暴行』『女は月曜日に泣く』読了。
痛みによる寝汗。
3月29日(月)
笹沢左保『ふり向くな』、A・モラヴィア『倦怠』読了。
3月30日(火)
古畑種基『法医学ノート』、神野紗希『俳句部、はじめました』、ハーン『〈完訳〉怪談』、杉本苑子『マダム貞奴』読了。
安倍不起訴。事実上検察庁廃止か。
3月31日(水)
寝汗、さむけ。
神楽坂リンダ句集『四十雀』、鳥居美穂句集『人魚の鱗』、有原雅香句集『鳩の居る庭』、片岡義男『トウキョウベイ・ブルース』『どうぞお入り 外は雨』、生島治郎『黄土の奔流』読了。
4月1日(木)
残っていたみかんを搾って飲む。
痛み続く。
内田百閒『鶴』読了。
深夜、流し台にヤモリが出る。
ヤモリと無関係に、青い大皿最後の1枚を割ってしまう。祖母存命時には5,6枚あったはずだが順番に全部割れた。
4月2日(金)
歯医者の後、古本屋へ。
藤原新也『インド行脚』、江藤光紀『カンディンスキー・コンポジションとしての絵画―宗教的主題の解読』読了。
食事はドリンクゼリーと固形物半々。
4月3日(土)
遠出出来るほど復調せず、第11回田中裕明賞授賞式は残念ながら欠席。
コロナ休講中のNHKカルチャーの添削をようやく済ませる。
夜、司馬遼太郎『豊臣家の人々』、江田浩司『律―その径に』、武藤紀子『宇佐美魚目の百句』読了。
4月4日(日)
寝汗。心臓が止まりそうな悪夢。
森瑞穂句集『最終便』、黒瀬珂瀾歌集『ひかりの針がうたふ』、森本哲郎『中国幻想行』読了。
流し台に3日間いたヤモリは、ステンレスの壁が登れなかったらしいので、掬い出したら勝手口へ跳んでまた行方不明になった。
4月5日(月)
疲れひどく、起きていられず。
本田一弘『本田一弘歌集』、清水一行『副社長』『汚名』読了。
4月6日(火)
県教職員異動の記事に気がついて検索したら、この3月31日付の退職者の中に、私が高三のときの担任だった女性教諭の名があった。当時は若い先生だったが、おそらく定年退職。以前、連絡を取ろうと電話してみたら「現在使われておりません」になっていた。どうなっているのか。
4月7日(水)
散歩に出られた。脚が弱って雲を踏むよう。
各社から資料の束が一度に届く。
内田樹他『日本人にとって聖地とは何か』読了。
4月8日(木)
選句と鑑賞原稿ひとつずつ終わらせる。
4月9日(金)
鴇田智哉さんから問い合わせメール。数分電話。
4月10日(土)
景色のつまらないところは自転車で飛ばしつつ長時間の散歩。半ばリハビリ。
C・G・ユング『自我と無意識の関係』、水上勉『わが山河巡礼』読了。
4月11日(日)
塩野谷仁『現代俳句文庫86 塩野谷仁句集』読了。
来週のオンライン句会講座用の投句を済ませる。
4月12日(月)
会食の予定があったが眩暈が出て欠席。
瀬戸夏子『白手紙紀行』、宮城県俳句協会編『十年目の今、東日本大震災句集 わたしの一句』、清水一行『冷血集団』読了。
4月13日(火)
睡眠相が狂いっぱなしで数日後のオンライン講座の時間に起きられるか怪しく、メイラックスをのんでみたが全く寝付けず。
アンリ・トロワイヤ『女帝エカテリーナ(上)』読了。一般的には池田理代子のマンガで知られているらしい。
4月14日(水)
資料1件、一週間がかりで目を通し終わる。肩凝り、かすみ目ひどい。