快速アーバンで高崎へ、乗り継いで前橋へ。
『萩原朔太郎詩集』(岩波文庫)を読みながら行く。
ばくてりやがおよいでゐる。 ①
三橋敏雄の〈鉄を食ふ鉄バクテリア鉄の中〉を思い出した。
朔太郎の仮名やオノマトペに学ぶなど。
「パーラーレストラン モモヤ」で冷やし中華。お店で食べるのは今季初。
もう秋なのに、まだ冷やし中華がうまい気温。
煥乎堂で古書、萩原朔太郎賞受賞者の詩集棚を見た。
お香屋さんに、「文香」があるか探したが、なかった。
朔太郎通りの萩原朔太郎生家跡、荒川洋治や平田俊子の詩碑。
流れるように階段を降りる(子犬も) ②
明日は、榛名まほろばで荒川洋治の講演がある。
それを聴くために、来たのだ。
前橋のシャッター商店街を見て、ロサンゼルスの街中のさびれたあたりを思い出した。
萩原朔太郎記念 前橋文学館。
その前の道。
川が増水して、育ちすぎた柳が垂れて川面に接していて、それが続いていて、すごかった。
「芽柳」は春の季語、「葉柳」は夏の季語、ではこれは、何柳か。
「柳散る」は秋の季語だが、その様子はまったくない。
文学館は展示替え中。常設の朔太郎展。
エッセイ『港にて』をめくったら面白かった。酒の話もある。
ムットーニ劇場で朗読を聴く。
いつもおしろいで塗りあげたすてきな建築 ③
行きの電車で読んだ詩を、聞いた。
ショップで『第二十五回萩原朔太郎賞受賞者展覧会 岡本啓 絶景ノートの余白に』など購入。
自分たちのほうがぜんぜんおどり狂って ④
岡本さんは、群馬から東京まで自転車で帰ったらしい。
岡本さんの詩をかっこいいと思い、ならば現代詩はかっこいい、と思ったことを思い出した。
通りかかったクリーニング店に電話番号の語呂合わせ、
ようふくにっこり
0120-402925
ニイサン1番イイフク
027(231)1129
岡本さんはいつもおしゃれ。
高崎へ、ホテルにチェックイン。
教えてもらってあったおでん屋に行った。
「おでん」は冬の季語。通年好きだ。
終はらない夏のおでんのしかくい豆腐 ⑤
「やきとり」の項目のなかに「豚タン」「豚ハツ」が並んでいた。
「焼鳥」は秋の季語、とする歳時記もある。
缶のジンソーダを買って帰り、ホテルで少し飲んだ。
ここでもなにかを思い出した気がしたが、忘れた。
①萩原朔太郎「ばくてりやの世界」より
②荒川洋治「心理」より
③萩原朔太郎「その襟足は魚である」より
④岡本啓「グラフィティ」より
⑤佐藤文香 さっきつくった