2021年12月18日土曜日

Walking alone in North Oakland  佐藤文香

ビールのお店に行くのにちょっとした冒険になってしまったので、その話をします。 


BARTに2駅分乗ったらすぐだってのはわかってたんだよね。だけど最近ちょっと太った気がするし、歩きたいと思った。だから日本でよくやるように、1駅電車に乗ってもう1駅分は歩くことにしました。でも、私が歩いたのは日本じゃないしバークレーでもなかった。ノースオークランドです。 アッシュビーの駅を降りてひたすら南に歩くだけなんだけど、駅の近くにはホームレスの人たちのテントが並んでいて、もちろんホームレスの人が悪いわけじゃない、だけどやっぱりアジア人女性が1人で歩くのは少し不安だ、そういう気がしました。 

乗ればよかったBARTの線路を見上げながら歩いた。たぶん幹線道路だよね。駐車してある車が多い。道路沿いの建物にはだいたい窓に格子が付いていて、こういったところは危険だってガイドブックに書いてあったような気がする。人通りも少ない。とはいえ日中だし普通に歩いていればそんなに身の危険はないと思った。天気がいいから交差点で視界が開けるたびに写真を撮りました。街路樹になぜか無花果、実を落として。柘榴もあった。柘榴はさ、つぶつぶをちぎって食べたい。あなたの国で柘榴を何と言うか、聞いた気がするけれど忘れてしまった。

ある時点から3人の黒人の男の子と、抜きつ抜かれつして歩くかたちになって、彼らのうち1人は自転車を押していて、ふざけながら歩いているから私が抜かすんだけど、横断歩道でいつもちゃんと止まる私はまた抜かされる。そんな彼らと別れたのは大きなこども病院の前だった。こども病院を過ぎると、ヘリコプターが飛んでいた。そのまま歩いていたら行き止まりが来た。なるほど、だから彼らはあそこで横断歩道を右に渡ったのか。そう思いながら小走りで引き返し、彼らと別れたこども病院前の横断歩道を、彼らと同じように渡った。だんだん、次の駅に近づいてきた。マッカーサー駅圏内。

ここまでが大体25分で、最後の5分。さっきまで歩いていた幹線道路を、くぐらないといけないときが訪れました。要は、歩行者にとってはわりと長いトンネル。日中とはいえトンネルは暗いので、自分の鼓動が少し早くなったのがわかった。でも、人が暮らした形跡は随所にあるものの、誰もそこに座ってはいませんでした。誰ともすれ違わず、誰にも抜かされなかった。ゴミ、服、毛布、なぜだかCDの散乱、たまに光。もし先週みたいにあなたと一緒であれば、もっとワクワクできたかな。それとも、同じように怖い思いをしたでしょうか。でも、怖いのは気分だけだった。終わってみればね。

ともあれ予定通りにビールのお店に着いた。いいマイクロブルワリーだったよ。あとは、送った写真の通りです。

英語さ、ビール飲んでたときはできるようになったかなって思ったんだけど、今日は駄目だった。来週は先生と一対一だから、ゆっくりを教えてもらおう。年末にはたくさん宿題を出してもらわないとね。もっとちゃんとあなたと英語で話せるようになりたいです。

この日記は、もうちょっと英語力が上がったら、自分で翻訳してあなたに送ろうかな。あ、でも、この日記のリンクを送ったら、あなたはいつものようにDeepLで訳して、だいたいの意味がわかってしまうでしょうね。英語を日本語訳したみたいな日本語で書いたしね。一段落目の最後はうまくいかないかも。実を言うと、この文章は、音声入力したものをちょっと修正してるだけなんだ。