2020年12月16日水曜日

日記(2020.10.15~2020.11.15)  関悦史

 11月16日(月)  
諸連絡。  
荒巻義雄『超弦回廊 アトランティス大戦3』、北大路魯山人『春夏秋冬 料理王国』、寺田寅彦『柿の種』、内田百閒『阿呆の鳥飼』、嵩夜あや『彼女とカノジョの事情』読了。 

 11月17日(火)  
緒莉『恋騎士Purely☆Kiss―エルシアの誓い』、対中いずみ『シリーズ自句自解Ⅱベスト100 対中いずみ』、アーサー・C・クラーク『地球光』読了。 

 11月18日(水)  
体が重いが買い出しへ。  
通信添削済ませる。  
一之瀬六樹『男子高校生のハレルヤ!』2,3巻読了。 

 11月19日(木)  
今年の句集回顧記事を書く。  
蒸し暑い。  
一之瀬六樹『男子高校生のハレルヤ!4』、山下洋輔『猫返し神社』読了。『男子高校生のハレルヤ!』は男の娘ラノベ。4巻で話にひとくぎりついてはいるものの、次巻の予告が出ていたのに7年間途絶したままなのが惜しい。未来から来たらしいUFOが乱入したところで途切れているのだ。 

 11月20日(金)  
風雨。蒸し暑さ。しんどさ。  
ジェイン・ヨーレン『夢織り女』『水晶の涙』『三つの魔法』読了。ブックオフで装幀懐古買いしたものの、ファンタジーは読む都度自分には向いていないと思う。 

 11月21日(土)  
ノースロップ・フライ『シェイクスピア喜劇とロマンスの発展』読了。カート・ヴォネガット『スラップスティック』再読。読み終わってから再読であることに気がついた。 

 11月22日(日)  
サトアヤが「翻車魚」で絵ハガキも作るらしいので、以前描いたマウス絵を何点か送る。  
プロバイダーからメールソフト設定変更が必要との通知が来たがよくわからず。  
夜、茨城を震源とする震度5弱の地震(土浦は震度4)。 

 11月23日(月)  
知人の勤務先で新型コロナ感染者が出たらしい。  
鶴見良行『東南アジアを知る』、矢島渚男『歳華片々』ようやく読了。 

 11月24日(火)  
「翻車魚ウェブ」12月用の10句を送る。  
検察がようやく「桜を見る会」を捜査し始めたかと思ったら、同じタイミングでまた国民投票法改正の話が浮上。 

 11月25日(水)  
国民投票法改正、明日の強行採決は避けられたらしい。  
来週分の「土曜俳句倶楽部」の投句を送る。  
郵便物を何やかや発送。  
加藤知子句集『たかざれき』、夏樹静子他『名古屋ミステリー傑作選』読了。 

 11月26日(木)  
さかき漣『エクサスケールの少女』、小津夜景『漢詩の手帳 いつかたこぶねになる日』読了。『エクサスケールの少女』は私がAI俳句番組に出た頃に当時市内に住んでいたNさんがくれたもの。小津さんの「たこぶね」は打ちのめされる名品。 
何日かほぼ起き出せず、遅れていた「円座」の連載原稿を書く。
サトアヤから私のマウス絵を使った絵ハガキ2種(猫とマグロ)の見本画像が来る。 

 11月27日(金)  
NHK文化センターから今後、講座前の検温を必須とするとのメール。 
《マイナンバーと金融機関口座の紐付け 義務化見送り》の報。 
井上光晴『虚構のクレーン』、遠藤周作『よく学び、よく遊び』読了。 

 11月28日(土)  
可燃ゴミを出しに出たら、近所の三毛猫がなぜか脇の道の端に座り込んでいた。帰りに撫でようとしたがソロソロと逃げられた。
座談会の依頼がもう一件来る。

11月29日(日) 
朝吹英和句集『光陰の矢』読了。
小津夜景さんのZoomイベントが自分の出講日と重なり、帰宅後の視聴は間に合わないので見送っていたが、会場の書店に寄れそうなので申し込む。

11月30日(月) 
買い出し。
座談会速記録の校正。
渡辺淳一『阿寒に果つ』『野わけ』読了。『阿寒に果つ』のモデルとなった女性は荒巻義雄『白き日旅立てば不死』のそれと同一人物らしい。 

 12月1日(火)
諸連絡。
睡眠ズタズタ。

12月2日(水)  
なんごくピヨーコ『悪役令嬢改め、借金1億の守銭奴令嬢です』再読。「なろう系」のラノベ。作者が株や不動産取引に妙に詳しい。

12月3日(木)  
四ッ谷龍さん、鴇田智哉さんと午前中に土浦駅で合流。タクシーで蓮田見学へ。
実見したことがなく、蓮掘りの句が選句しにくいという四ッ谷さんの希望で発生したイベントで、私の地元の蓮田を案内して歩く。
レンコン収穫の様子、ジャンボタニシの不気味な白ピンクの卵、かすみ網様の防鳥ネットにかかった雁ほどの鳥の死体、片足が引っかかって逆吊りになったままもがく鳥等を見る。鳥は棒も届かず、助けようもなし。
近道しようと四ッ谷さんが土手を登ったのについていって私有地に迷い込み、車道に引き返して、霞ケ浦浄化センター脇の堤防で猫5匹に絡まれつつ弁当を食う。
つちうら古書倶楽部、亀城公園、土浦市立博物館、城藤茶店、小松屋に寄り、安兵衛で夕食。




12月4日(金)  
昨日の疲れで寝てばかり。  
小津夜景さんのブログを見たら、なぜか「月刊経団連」なる雑誌に連載を始めていた。
俳誌等ひと山届く。変わった依頼が来る。 

 12月5日(土)  
NHKカルチャー「土曜俳句倶楽部」出講のため青山一丁目へ。小雨。
帰途、神保町で新刊、眉村卓の遺作長篇『その果てを知らず』他を買う。マスクで眼鏡が真っ白になり、古本屋の棚がほぼ見えず。
古本屋「平井の本棚」で小津夜景Zoomイベントを観覧。朗読と同時に色が変わっていくパワポの対訳画面が判りやすかった。漢詩の自由奔放な訳と思われがちな『いつかたこぶねになる日』でなされていたのは、ひたすら正確な、それでいて生きた現代日本語訳だった。 

 12月6日(日)  
不在配達になっていたあちこちからの荷物をまとめて受け取る。
海東セラ『ドールハウス』、渡辺淳一『冬の花火』、草野早苗句集『ぱららん』、名取里美句集『森の螢』読了。 

 12月7日(月) 
今井茶環『恋するパパは鬼に金棒』、藍川せりか『シッター執事の子育てレッスン』、墨谷佐和『小児科医は子連れ刑事に恋をする』、大崎清夏『新しい住みか』、三角みづ紀詩集『どこにでもあるケーキ』読了。
有馬朗人氏の訃報。一度「天為」のシンポジウムにパネリストとして呼ばれたことがあったが、ほぼお話ししないままだった。有馬氏が入室した瞬間、控室にいた全員がバッと直立不動になって迎えていた。 

 12月8日(火) 
祖母の命日。16年経った。
略歴確認用に送ってこられた座談会の写真を見て、自分のコロナ太りぶりに驚く。
先週の「土曜俳句倶楽部」の欠席投句の講評と「100年俳句計画」の選句選評を送る。
置き薬の交換が来る。
岡本啓『絶景ノート』、小笠原鳥類『鳥類学フィールド・ノート』読了。
『まちカドまぞく』原作本第6巻の予告がようやく出たので、少なくとも来年2月までは生きていなければならない。アニメの方を日常系と油断して見始めたら、プロットや複線の見せ方が妙に高度で、雑誌勢のネタバレツイートを見るに、とんでもない展開になっているようなのだ。 

 12月9日(水)  
森奈津子『先輩と私』読了。
買い出し。
『俳句年鑑 2021年版』の70代女性の部に挙げた方々からの礼状等が来る。
小西あくあ句集『点眼一滴』読了。
通信添削を終わらせる。 

 12月10日(木)
睡眠ズタズタ。
近江瞬『飛び散れ、水たち』読了。 

 12月11日(金) 
「翻車魚」4号の私からの発送分を投函。
しんどくてYouTubeでクラシック動画など漁って時間を潰してしまう。 

 12月12日(土)  睡眠ズタズタ。  NHK文化センターのオンライン企画「日曜俳句倶楽部」用の投句を送る。
「俳句αあるふぁ」公式アカウントが休刊をツイート。残念。
永井祐『広い世界と2や8や7』、アンドレ・ノートン『ゼロ・ストーン』ようやく読了。 

 12月13日(日) 
田中裕明賞冊子の紙ゲラをようやく校正。見逃した誤記がわらわら。
abemaTVで「とーとつにエジプト神」第1話を見てしまったのを機に、「小林さんちのメイドラゴン」第1~13話を一気に見る。アニメを見るのにも気力が要るので久々。
「小林さんちのメイドラゴン」は予備知識なしに見て面白かったが、京アニ作品で、監督武本康弘は去年の放火事件により命を絶たれていた。何とも言いようがない。 

 12月14日(月) 
先週に続き、家の前の可燃ゴミ置き場に不燃ゴミを不法投棄される。
句集回顧記事のゲラが来たので直す。
しんどくて、美術画像(ヒックス、リンブルク兄弟、ウテワール、バロー他)や動画を無意味に検索しまくって時間を潰す。「検索」にストレス軽減効果があるのか? 
gmailが使えなくなり、大規模な障害発生とツイッターで知る。