2020年9月16日水曜日

日記(2020.7.15~2020.8.14)  関悦史

 7月15日(水)  
添削を終わらせる。  
メールで資料が届く。 

 7月16日(木)  
照屋眞理子句集『猫も天使も』、澤好摩句集『返照』、橋本石火句集『犬の毛布』、渡辺誠一郎『俳句旅枕―みちの奥へ』読了。 

 7月17日(金)  
俳句甲子園事務局から封書で全国大会投句審査の作品。  
NHKラジオ「文芸選評」の出演依頼の電話が来る。  
芳賀ひらく『天體地圖』読了。 

 7月18日(土)  
『鷲谷七菜子全句集』から『晨鐘』を再読。「円座」の連載のため。  
添削2通済ませ、雨の中投函。  
俳優三浦春馬自殺の報。テレビを見ないので顔は知らなかったが、名前に聞き覚えはあった。

 7月19日(日)  
俳句甲子園本選に手を着け始めたが、12篇まで絞り込んだところで疲れて中断。
高橋克彦『写楽殺人事件』再読。 

 7月20日(月)  
「円座」の連載原稿を書く。  
俳句甲子園事務局から電話。航空券の手配等の件。  
前田万葉『前田万葉句集』、日下圭介『蝶たちは今…』読了。 

 7月21日(火)  
「文芸選評」の兼題を「茸」とし、担当者にメール。  
灯油の配達来る。  
枝切り少し。  
俳句甲子園の個人賞候補句を打ち込む。  
『ノストラダムスの大予言』の五島勉の訃報。小学校低学年の頃にテレビでこの手のオカルトものをよく見た。 

 7月22日(水)  
未明草取り、枝切り数束分。  
俳句甲子園の審査難航。  
句作少し。 

 7月23日(木)  
司馬遼太郎『空海の風景(上・下)』読了。 

 7月24日(金)  
小野村と石岡駅付近を撮影。  
帰途、ブックオフで古本6点買う。  
不織布マスク他を買い込む。 

 7月25日(土)  
殺虫剤、掃除機用紙パック等の買い出し。  
ブックオフの別の店舗で文庫古本8点買う。つちうら古書倶楽部も見たが、先日死去した五島勉の『ノストラダムスの大予言』(税抜き500円)は売れてしまっていた。
桜川で気味の悪いほどのサギの大群を見る。 

 7月26日(日)  
背の重苦しさがひどい。  
ある年上の女性俳人から「俳句界」8月号の拙稿への感想メールが来る。同じ号に載っている戦争に関する若手の短文に対し、「荒唐無稽」「無知で恥知らず」と悲憤慷慨されていた。若手と言えるのは生駒大祐だけなので、その短文を読んでみたら確かに奇異な内容。何かのアイロニーなのか本気なのか。
大竹昭子『バリの魂、バリの夢』読了。 

 7月27日(月)  
自分の通院先が思い出せなくなり、都内をバスでさまよう悪夢。不調続く。  
「現代俳句」9月号に出す渡辺誠一郎『俳句旅枕』書評をやっと書く。
「100年俳句計画」の選句選評を済ませる。  
伊藤敬子句集『千艸』読了。  
小津夜景さんのブログを久々に開けてみたら「復活しました」との記述。自身の健康の話かIT端末等の不調なのかわからずメールを出してみる。 
「翻車魚ウェブ」8月分の10句を送る。 
以前かかわりのあった編集者から電話。 

 7月28日(火)  
小津さんから返信。健康を害していたわけではないらしい。  
第23回俳句甲子園全国大会の投句審査、何とか結論を出す。 

 7月29日(水)  
ヤマトの配送センターから電話。送られてきた酒が割れてメーカーから再配送となったらしい。 
雨続きで出しっぱなしだった洗濯物を数日ぶりに取り込む。 

 7月30日(木)  
歯医者へ向かう途中、自転車同士で中年女性に追突されかけた上、盛大に舌打ちされ「あぶねーよバーカ!」と罵倒される。この手の不快な目に女性がよく遭うと聞くが、こちらが大柄な男性であっても毒づく人は毒づく。 
つちうら古書倶楽部で古本2点。レジ袋有料化に伴い、エコバッグによる万引が急増したので口の開くバッグはレジに預けよとの貼紙。 
俳句甲子園事務局から審査員長宛の一斉メール。個人部門の票が散ったため最優秀賞の決選投票が発生。本当はこの最優秀個人賞の選考会議で全員が合意するまでの過程こそが俳句甲子園の最も面白い部分なのだが、今年はコロナでそれもなし。 
増田まさみ句集『止まり木』読了。 
使わなくなっていたメールアドレスに急ぎの連絡が三日前に来ているのに気付き、慌てて作業開始。 

 7月31日(金)  
Sさんから甘酒一箱頂く。  
昨夜からの作業を突貫で終わらせる。 

 8月1日(土)  
「土曜俳句倶楽部」出講のため、青山のNHK文化センターへ。  
途中、柏、松戸のブックオフで文庫古本を買い込む。 
教室の廊下で、一時私が代講を務めた藤井あかりさんに挨拶され少し話す。 
句会講座に《架空生物・未確認生物》という題を出してみたら、実家付近がヒバゴンの出る山だったという受講者がいた。私がシャドーピープルの句を出したら、家に出たことがあるという受講者も。 
神保町古書店街を回って帰宅。 
中距離電車の窓がコロナ対策で開けられて冷房が効かず、蒸し暑くて疲れ果てる。 

 8月2日(日)  
昨日の欠席投句者への講評を書く。 
眉村卓『おしゃべり迷路』再読。喜多嶋隆『バトン・ガールは、もう泣かない』、舟崎克彦『ぽっぺん先生の日曜日』、藤原新也『なにも願わない手を合わせる』読了。読みながら句が10句前後勝手に出来、「翻車魚」4号に回すことにする。 

 8月3日(月)  
父から、卒塔婆を注文したので寺に引き取りに行ってくれとの携帯メール。 
藤原新也『渋谷』、永井荷風/持田叙子・髙柳克弘編著『美しい日本語 荷風Ⅲ 心の自由をまもる言葉』、小関智弘『町工場巡礼の旅』読了。 

 8月4日(火)  
俳句甲子園事務局からメール。集計結果の知らせと、表彰式当日の諸連絡。
原稿書けず。
大石悦子句集『百囀』、西村和子句集『わが桜』、藤原新也『藤原悪魔』、木村正太郎『出羽の民家採訪』、赤江瀑『光堂』読了。句も特に出来ず。 

 8月5日(水)  
先日済ませた作業の追加が発生。また急ぎ片づける。  
「翻車魚」4号用の50句を揃え、表紙絵も描く。絵はあまりうまくいかず。 
J・M・シング『アラン島』読了。 

 8月6日(木) 
三省堂池袋本店の古本まつりで安いものばかり12冊購入。 

 8月7日(金)  
疲れて何も進まず。 

 8月8日(土)  
J・M・G・ル・クレジオ『オニチャ』、粟津則雄『音楽の魔』読了。 

 8月9日(日)  
田中裕明賞候補句集11冊を一挙再読。 

 8月10日(月) 
しんどくて体を起こしていられず、小松左京『地球になった男』、山田正紀『延暦十三年のフランケンシュタイン』、シラー『フィエスコの叛乱』読了。
香港の民主活動家・周庭氏が国安法違反の容疑で逮捕される。 

 8月11日(火)  
裕明賞選考会に備え、句集を打ち込む。 
永田和宏『タンパク質の一生―生命活動の舞台裏』、都筑道夫『南部殺し唄』読了。頭に入らず。 

 8月12日(水)  
マレイ・ラインスター『メド・シップ 惑星封鎖命令!』、福山哲郎・斎藤環『フェイクの時代に隠されていること』読了。 

 8月13日(木)  
寺で卒塔婆を引き取り、墓参。暑さと不調で頭痛、息切れ。  
裕明賞候補句集の再読を続ける。 

 8月14日(金)  
裕明賞候補句集の再読を続け、配点を決めてふらんす堂にメール。 
微熱。