2025年4月1日火曜日

短歌 文明レッドライツ


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文明レッドライツ  

 久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど 
飽かぬかも さらに自分でやるほうがプラズマ 牽制の一〇〇年間    郡司和斗

その先にあるはずだった手ごたえの空振りが消えない次の日も      門坂崚

俳人はこんなボールを投げるのか低めのあとも低めを投げて       酒田現

球場の照明塔は見えるのにビオトープに迷い込んでしまう        鈴木ちはね

一回裏 キャッチャーマスク越しに見る世界のせまさだけおぼえてた   貝澤駿一

声に声、風下に立つ立ちながら花も散るべきときは散るんで       藤井柊太

白球も見えにくくなる夜間試合(ナイター)を初めて内でみていた 続け   芒川良

きっとまた発明できる ぼてぼてのゴロはこけたら安打になって     平出奔

流星のようにレフトへ飛んでいく白球 あたふたするしかないな     橋本牧人