2024年12月1日日曜日

068*2024.12


10句
足と浮遊  関悦史

7句
タンゴに木陰はいらない  佐藤文香 

「翻車魚」vol.8北狐号販売しています。
【A-49】Pegasus Books

会場 東京ビッグサイト 西3・4ホール
2024年12月1日(日) 12:00〜17:00
★入場料1000円。チケットの事前購入をオススメしています。→こちら

定型詩連作
俄かにジーニアスな  山口遼也

小説
透明  青野暦

組詩
狐   佐藤文香

鑑賞
高橋龍の百句    高山れおな

俳句 キリスト看板・Fallout4・ELDEN RING  関悦史
二章十句  高山れおな 
黒鶏    佐藤文香 

エッセイ
半透明可燃ゴミ袋の道  関悦史

タンゴに木陰はいらない   佐藤文香


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タンゴに木陰はいらない   佐藤文香

落葉焚き未納の夢を集めけり
    
踏まれて透ける葉踏んでそのあと透ける足
カーディガン 走れば速くわかるすべて
    
すべては葉 君が私をわかるまで
タンゴに木陰はいらない冬であればなおさら
    
アマリリス? 再見(ツァイツェン)にマラカスが要る
 ロマン/チック 希死が降るのが雪  去来

足と浮遊      関悦史




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足と浮遊      関悦史

井戸の底おもへば菊の白さかな
排除ベンチ三つ並びぬ霧の中
誰も長き影ひくことを冬紅葉
アスファルトゆく肉球の冷たからん
狐熟寝その毛を鳥の来て毟る
大鉄塔の足もとに住み根深汁
魂魄とは大縄跳びに揃ひ浮く
東京へ行きたる疲れ冬の星
空へ出て海へ倒るる鯨かな
冬の靄インコ嘴もて遊ぶ