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百題稽古壱之差換 其二 高山れおな
汗臭く春尽き汗の夏ごろも
郭公
光年の駅の別れやほとゝぎす
照射
照射(ともし)する夜は鹿の眼の星流る
廬橘
たちばなや夢に昭和の尿燦燦
女郎花
御乳付(おちつけ)のまぶたうすさよ女郎花
薄
すゝき野や太郎と花子来る如し
槿
朝顔やどの色となくどの子にも
擣衣
砧聞く眉根の寄りや阿修羅像
神楽
息荒く尾籠尽くすや神遊び
片思
目交(まなかひ)に陽炎へる人いつまでも