クリックすると大きくなります
小田原近郊江之浦測候所にて磯崎新追悼公演〈ペルシャと日本の古典音楽にみる「間」の響き〉を聴く。測候所の主杉本博司氏は聞こえし雨男なれど故人磯崎氏また名うての晴れ男にして、この日は磯崎氏勝ち給ひ、前日来の雨、午にはやみぬ。波斯国の人・日本国の人、石舞台に管弦の遊びして興を尽くすと爾(しか)云(いふ)。八句
雨晴れて鶯のこゑ残りけり
夏ごろも色とりどりに楽興る
夏蝶や篳篥いまし笙を追ふ
胡の人と倭の人遊ぶ薄暑かな
格闘戦(ドッグファイト)の鳶しんかんと五月
指走る絃の震へを涼しとす
夏浅し楽昂ぶりて虻わたる
万緑の斜面(なぞへ)は海へ呉鼓(くれつづみ)
行き戻る蝙蝠何に酔ひたるか
鼻息と汗とダンベル愚息とは