2022年11月1日火曜日

くねくね        関悦史




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くねくね         関悦史

踊の輪次第に速しつひに無し 
仏壇の梨むいて夜の汁だまり 
秋麗の擦れたる畳表はも 
バスを待ちつつ秋草と滲みあふ
    都市伝説 五句 
巨頭オの山村かすむ夕べかな 
遠い夜祭きさらぎ駅はみんな非在
見つめてはならぬくねくね水の秋 
空高し八尺様の出ればなほ
紫の鏡となりぬ秋の暮
    私「今度の公開句会イベントで〈つかみどころのない句〉という兼題が出たのでどうしたもんだかと」
    柿本多映さん「それそのまま入れたらええんやないの、『つかみどころのない俳句』で」
    私「その場合、上五は何になりますかね」
    柿本多映さん「『台風』でどやろ」 
台風やつかみどころのない俳句