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踊の輪次第に速しつひに無し
仏壇の梨むいて夜の汁だまり
秋麗の擦れたる畳表はも
バスを待ちつつ秋草と滲みあふ
都市伝説 五句
巨頭オの山村かすむ夕べかな
遠い夜祭きさらぎ駅はみんな非在
見つめてはならぬくねくね水の秋
空高し八尺様の出ればなほ
紫の鏡となりぬ秋の暮
私「今度の公開句会イベントで〈つかみどころのない句〉という兼題が出たのでどうしたもんだかと」
柿本多映さん「それそのまま入れたらええんやないの、『つかみどころのない俳句』で」
私「その場合、上五は何になりますかね」
柿本多映さん「『台風』でどやろ」
台風やつかみどころのない俳句