2022年4月16日土曜日

日記(2022.3.17~2022.4.14)  関悦史

 3月17日(木)  
朝5時、腹痛で起床。2時間睡眠が続く。  
昨夜の大地震の片付けも出来ないうちにOさんが来たので一緒に植木の伐採の続き。モチノキの幹にロープをかけ、1メートルほどに伐ってもらっては私がロープを緩めてそろそろと下ろしていたが、止め損ねて落とした幹でブロック塀を割った。
地震で飲みかけのコーヒーに雑誌の山がなだれ落ちていた。奇跡的に40度の傾きでカップが1日固まっていて、中身はこぼれていなかった。 

 3月18日(金)  
俳句もやっている外国文学者の某氏からまたメール。メールに自分の名前を書かない人なので毎回誰だかわからず困る。
打ち合わせの電話1件。
飛浩隆『ラギッド・ガール―廃園の天使2』、マラマッド『アシスタント』読了。
背痛む。 

 3月19日(土)  
眩暈。昨日の冷え込みから気温急上昇。  
Oさんが枝葉の解体に来る。  
Yahoo!メールの仕様改悪、猶予期間が切れて強制的に新デザインにされてしまい、見づらくて仕方がない。用があるものは大体Gメールに移したが、アカウント認証等ではまだ必要になる。
「円座」の連載原稿を書く。  
川村秀憲・大塚凱『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』読了。
腹の不調で眠れず。 

 3月20日(日)
小野村が墓参に戻って来たのに付きあい、大成軒へ。古本屋まで歩き、横溝正史等買う。
桜川の給水塔、つくば市中央公園でオリビア撮影。
ブックオフを2軒回ったらブルース・スターリング『スキズマトリックス』のほか、現代音楽の安いCDがやたらに出た。モートン・フェルドマン、ルイジ・ノーノ他を買う。
夕食はサイゼリヤ(探したら地元にもあった)へ。
斎藤環『心理学化する社会―癒したいのは「トラウマ」か「脳」か』読了。 

 3月21日(月)
Oさん遅れて午後来て庭仕事の続き。
クラゲを詠んだ拙句について問い合わせのメールが来る。
NHK文化センター「土曜俳句倶楽部」は向こう半年間もオンライン開催となった。
原稿進まず。 

 3月22日(火)
嵐、冷え込み。途中から雪。
電力逼迫警報なるものが発令され、いつ停電するかわからないのでパソコンは起こさず、資料を読もうとしたが終日おそろしい眠気、だるさ。 

 3月23日(水)  
屋根からの落雪音しきり。  
溜め込んであった枝葉20袋以上を可燃ゴミに出す。
ウクライナのゼレンスキー大統領の日本向け演説があったが見られず。
三橋鷹女の原稿ようやく書く。 

 3月24日(木)
悪夢。眠気。
亀山郁夫『熱狂とユーフォリア―スターリン学のための序章』読了。
午後、Oさんと庭木剪定の続き。どの枝を切るかの判断に立ち会わされる。
雑誌を届けに来たクロネコヤマトDM便(元メール便)配達のおじさんと、コロナ禍発生以来ひさびさに顔を合わせる。
坂本幸男・岩本裕訳注『法華経(上・中)』サンスクリット原典からの邦訳部分のみ通読。 

 3月25日(金)
『法華経(下)』邦訳部分通読。
「土曜俳句倶楽部」の投句と「翻車魚ウェブ」4月1日用の10句を送稿。
Oさんが除草剤を撒くのでその範囲を指示。
またクロネコヤマトのおじさんが来て、庭がこれだけ綺麗になったら先生、月見も歌(ママ)も出来そうですねなどと言われる。
側溝上を塞いでいた蔓草と土砂も除去し、市役所に土砂回収依頼の電話。椿とよくわからないヒョロヒョロした木も、脇の道へはみ出た部分を伐採。このところ庭仕事ばかりしていたが、以上で工事は終了。見積額オーバーの16万円を支払う。
五島高資『芭蕉百句』、加藤哲也『詩的俳句の繚乱―中村草田男 試論』読了。 

 3月26日(土)
泥棒に入られる悪夢。
何も読めなくなったので気付けに眉村卓『職場、好きですか?』『こんにちは、花子さん』『頑張って、太郎さん』『疲れた社員たち』『乾いた家族』『ゆるやかな家族』を再読。その後、横溝正史『塙侯爵一家』、柴田翔『鳥の影』、佐野洋『人面の猿』読了。 

 3月27日(日)
気圧と気温の乱高下でおかしくなり、起きていられず。
坂上弘『初めの愛』、梶山季之『甘い樹液』読了。

 3月28日(月)
仮眠は取れたが不調。 

 3月29日(火)
睡眠ズタズタ。
赤川次郎『幽霊列車』読了。 

 3月30日(水)  
腹痛、寝不足で朦朧。  
松本清張『霧の会議(上・下)』読了。 

 3月31日(木)  
アニメ「異世界美少女受肉おじさんと」最終話を見たが、倒す相手の魔王は登場しないまま。選句。 

 4月1日(金)  
松本英夫句集『金の釘』、平敷武蕉句集『島中の修羅』読了。  
寝て本を読んでいるせいで右肘が痛む。 

 4月2日(土)  
NHK文化センターZoom講座「土曜俳句倶楽部」(兼題《階段》)に出講。
「#インボイスはまだ止められる」のツイッターデモをRTしまくる。止まりはせず、私はこれで命を奪われるのだろう。
眠気。中村真一郎『江戸漢詩』無理矢理読了。

 4月3日(日)
腹痛。後頭部鈍痛。
みづな and アキ『約束のあとさき』、竹下白陽句集『紋付鳥』読了。

 4月4日(月)  
ゲラ二つ返す。  
岩波文庫のツイートで『サラゴサ手稿』の完全版が岩波文庫から全3巻で刊行の報。国書刊行会版を古本で手に入れて積んだままだった。
柴田翔『われら戦友たち』読了。 

 4月5日(火)
ガスの点検が来る。ガス漏れ等はなかったが、ガスコンロの五徳が焼けて崩落しているので買い替えを注文する。
段ボールを整理していて、ないと思っていた「翻車魚」3号他を発見。
俳句12句送稿。 
不眠。
眉村卓『おしゃべり迷路』再読。 

 4月6日(水)  
終日眠気と腹痛の板挟み。 

 4月7日(木)
低体温。しんどい。
「まちカドまぞく」原作がCOMIC FUZ(コミックファズ)なるサイトで一時無料公開されていたので、単行本未収録の数話を読む。コロナ禍が始まってからアニメ2期の発表があったが、そちらも無事放映が始まった。
退職する国語教員の知人から、使用済みの『国語便覧』が届いていた。以前私が欲しいとツイートしていたので送ってくれたもの。
添削他済ませる。
『関口比良男全句集』、平敷武蕉『俳句・紀行文 風の黙秘』読了。 

 4月8日(金)
頸椎の狂いが悪化して、脳の位置が物理的にずれたような気持ちの悪さ。凝り、呆けが続いて仕事にならず。
装幀家菊地信義の訃報。
遠山陽子『三橋敏雄を読む』、山奴編著/綿貫豊昭監修・秋尾敏校注『校注 俳諧田ごとの日』、森川昭『千代倉家の四季』読了。『校注 俳諧田ごとの日』は江戸時代の季寄せらしい。「煎餅を繋ぐ」なる季語(?)があるようだが検索しても何も出ず。

 4月9日(土)
パソコン内にあるとわかっているファイルが表示されないエラー、パソコン本体がいよいよ駄目になってきたかと憂鬱。
久下晴美句集『単眼鏡』、久保純夫句集『動物圖鑑』、ディクスン・カー『皇帝のかぎ煙草入れ』読了。 

 4月10日(日) 
「翻車魚」6号の打ち合わせメールが来る。 
柴田翔『新潮現代文学71 されど われらが日々――・鳥の影』読了。 
選句進める。 
首の不具合、頭痛続く。顳顬まで膏薬だらけにしてやや復調。 

 4月11日(月)
檜垣立哉『ドゥルーズ入門』、五味川純平『孤独の賭け』全3巻読了。
腹痛、不安感。 

 4月12日(火)
藤澤清造『根津権現裏』、J・ポトツキ『世界幻想文学大系19 サラゴサ手稿』読了。 

 4月13日(水)
古紙の山を出し、急に土中から新芽を伸ばしまくった玄関前の木も1袋分切って可燃ゴミに出す。
ガス会社が来てガスコンロ交換。また2万円弱飛んだ。
杉原祐之句集『十一月の橋』、中原道夫句集『橋』読了。
選句の続き。
原稿督促の電話が来る。締切日を勘違いしていた。 

 4月14日(木)
昨日まで暑かったが急に寒くなり、強風。
庭にもう出始めたドクダミを少し取る。
原稿用の資料読み。
夜、寝ついてすぐセールス電話で叩き起こされ、山田佳乃『京極杞陽の百句』読了。杞陽がスキーヤー志望だったのは知らなかった。