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法隆寺三経院のほとり。歌は、
ちとせあまりみたびめぐれるももとせを
ひとひのごとくたてるこのたふ
八一歌碑つつじ白く赤きその中に
中宮寺境内。歌は、
みほとけのあごとひぢとにあまでらの
あさのひかりのともしきろかも
八一歌碑春落葉より立てり読む
法輪寺・法起寺の方へ。
紫雲英田に塔紫雲英田に塔斑鳩は
當麻寺金堂四天王像は容顔に胡人の風あり。
四大王(しだいわう)いつも黄沙の夢に立つ
行く春や四天王寺史遐(とほ)し幽(くら)し
轟音も雨も空より春寒し
いづこへと春の夜空の轟音は
傘さして歌ふ冠状病毒(コロナ)の穀雨には
春惜しむごと奈良漬を惜しみ喰ふ
瀬戸夏子『白手紙紀行』
夏子氏の夏が近づく白表紙