2020年11月17日火曜日

日記(2020.10.15~2020.11.15)  関悦史

10月15日(木)  
年間回顧記事依頼の電話が来る。  
ツイッターで募集されていたタグ《 #みんなが選ぶ洋楽オールタイムベストアルバム100_In2020》にアルバム30点選んでツイート。

  
阿川弘之『カレーライスの唄(上・下)』読了。指がかじかむ気温になった。 

 10月16日(金)  
背の重さ。呆け。  
眉村卓『ポケットのABC』『ポケットのXYZ』再読。 

 10月17日(土)  
意味不明な中曾根元首相の再葬儀(合同葬)が行われる(翌日、ジャーナリスト田中龍作の写真を見たら外套の自衛官が道の両脇に整列し、親衛隊か何かのようだった)。  
アニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」第7~12話見る。  
寝てすぐ覚醒。  
眉村卓『おしゃべり迷路』再読。竹村翠苑句集『豊かなる人生』、小池康生句集『奎星』、源氏鶏太『花のサラリーマン』読了。 

 10月18日(日)  
座談会依頼の電話が来る。  
ブログまとめ上げ。  
源氏鶏太『大安吉日』『夏の終りの海』読了。 

 10月19日(月)  
昼夜逆転。凝り。しんどさ。  
添削1通ようやく済ませる。  
川端康成文学館で「木村光佑の世界」展が開催中と知り、ツイートしたら山岸真、飛浩隆両氏にRTされた。角川文庫の眉村卓作品の装幀を手がけていた版画家。  
ある原稿の〆切日をまちがえていたことに気がつき、慌てて句集4冊分目を通す。 

 10月20日(火)  
鑑賞原稿を書く。  
深夜、屋根の上を動物が駆け回って何かしている激しい騒音。ハクビシンではなくアライグマか。 

 10月21日(水)  
裕明賞選考座談会のチェックを終わらせる。  
牧野修『リアード武侠傳奇・伝―グイン・サーガ外伝24』、円城寺忍『黄金の盾―グイン・サーガ外伝26』、栗本薫『ムーン・リヴァー』読了。 

 10月22日(木)  
高岡修詩集『蟻』、一之瀬六樹『男子高校生のハレルヤ!』、藤原健市『彼女も僕もコスを愛しすぎてこまる』読了。  
睡眠ズタズタで終日寝たり起きたり。 

 10月23日(金)  
湿布だらけになって午前中仮眠。  
午後、NHK文化センター青山教室とオンライン講座に備えてのZoomテスト。  
加藤鉱物さんが「木村光佑の世界」展のフライヤーを送ってくれる。  
切れ切れに寝ていて、鴇田智哉さんから、俳句について考えるのにエラリー・クイーンが重要などと言われる夢を見る。何のことだ。  
大樹連司『お嬢様のメイドくん』、五味真穂句集『湛ふるもの』読了。  
オンライン講座の選句。 

 10月24日(土)  
「ゲームさんぽ」ピクミン吟行の字幕チェックを済ませる。  
「俳句」11月号(寄稿誌)が届いたので角川俳句賞の選考座談会を読む。 

 10月25日(日)  
NHK青山文化センターとZoomを繋いでのオンライン句会講座「日曜俳句倶楽部」開催。私にとっては初の試み。参加者15名に絞ったが句数が多くて無点句に触れられず。 

 10月26日(月)  
終日おそろしい疲れ。 

 10月27日(火)  
買い出し。  
諸連絡。  
筒井康隆『馬は土曜に蒼ざめる』『バブリング創世記』再読。ヘミングウェイ『武器よさらば』読了。 

 10月28日(水)  
終日不調。  
CDプレーヤーのノイズは何故か勝手に直った。  
エリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』、P・D・ジェイムズ『死の味(上)』読了。 

 10月29日(木)  
P・D・ジェイムズ『死の味(下)』読了。頭に入らず。  
「翻車魚」4号のゲラを済ませる。  
柿本多映さんと電話。柿本さんからも「翻車魚」4号に句を出していただいたが差し替えがある模様。 

 10月30日(金)  
郵便局へ出たついでにサイクリング、散歩。  
サトアヤ御実家から愛媛県美術館「真鍋博の世界」展の目録を送っていただく。  
鑑賞原稿のゲラを済ませる。  
裕明賞の授賞式日程確定。  
昨日ニースで無差別テロがあったのを思い出し、小津夜景さんのブログを見てみる。また近くだったらしい。  
打ち込み作業。  
YouTubeで「ゲームさんぽ」の『ピクミン3』吟行(前編)が公開される。阪西敦子さんと私が『ピクミン3』の動画を見せられながら即吟した動画で、阪西さんがなぜか筋肉各部位を季語にしたいという妙な話をずっとしている。 

 10月31日(土)  
伊藤浩子『数千の暁と数万の宵闇と』読了。  
風呂場の窓を開けたら近所で飼われている三毛猫が珍しく盛んに何か訴えかけてきたが、餌になるものもなくどうにもならず。  
座椅子の背もたれが金属疲労で折れていた。  
川柳誌の原稿を書く。 

 11月1日(日)  
チャールズ・サイフェ『異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』ようやく読了。  
コロナで中止になった「神田古本まつり」の代わりに出版各社が在庫を安く売る「神保町ブックフリマ」が開かれていたが、復調せず断念。  
「大阪都構想」の投票結果、反対が僅差で勝った。大阪市がまず自滅する日と観念していたが。 

 11月2日(月)  
杉山よし江句集『房州枇杷』、中谷豊句集『火焔樹』、大久保桂『鷹女ありて―その「冒険的」なる頃』読了。 

 11月3日(火)  
ブログまとめ上げ。  
井口時男『大洪水の後で―現代文学30年』、クリスタ・ヴォルフ『引き裂かれた空』、小林信彦『唐獅子源氏物語』『紳士同盟ふたたび』読了。『大洪水の後で―現代文学30年』はだいぶ前に井口氏から頂いていたもの。 

 11月4日(水)  
諸連絡。  
難儀していた添削を終わらせる。  
小林信彦『世界の喜劇人』読了。  
米大統領選投開票日だがもつれて結果出ず。 

 11月5日(木)  
金を下ろす。税金で大分引かれていた。 四ッ谷龍さんらが近々蓮田を見に来る予定なので、うろ覚えだった駅から蓮田地帯へのルートを自転車で走ってみたが歩ける距離ではなかった。強いて歩いても国道沿いになるので面白くも何ともない。 市内のブックオフへ。110円本6点買う。  
寿司屋、ラーメン屋、中国料理屋が廃業していた。コロナで衰滅に拍車がかかっている感。 

 11月6日(金)  
添削2通終わらせる。  
児玉裕子句集『富有柿』読了。  
洗面所の蛍光灯が点滅しはじめた。 

 11月7日(土)  
「土曜俳句倶楽部」(題「細胞」)出講のため青山一丁目へ。  
御茶ノ水ソラシティ古本市に寄って古本10点と投げ売りの中古CD(220円)6点買い込み、さらに田村書店のワゴンで小島信夫『原石鼎―二百二十年めの風雅』とル・クレジオ『戦争』を見つけて購入。帰りに錦糸町パルコの古本市も見る。  
総務省が2022年にマイナンバーをスマホに紐付けるとの嫌な報。 

 11月8日(日)  
終日不調。 

 11月9日(月)  
ル・クレジオ『戦争』、松林尚志詩集『初時雨』読了。  
眩暈。 

 11月10日(火)  
年中夢に出てくるむかし住んでいた下宿が遊郭とも劇場の楽屋ともつかないものになっていて私の部屋にも新しい人が入り、置いてあった本が無造作に端の部屋に積んであったので、さすがに引越しの手配をしようとする。非常に小さい猫のようなものがいた。  
届いているはずだというレターパックが見当たらなかったが、郵便受けの天井に押し上げられて張りついていた。  
北大路翼『見えない傷』、鴇田智哉『エレメンツ』、神野紗希句集『すみれそよぐ』、中島進句集『探究Ⅰ』、石井英彦句文集『炎』、高橋睦郎『深きより―二十七の聲』、中島進評論集『考察Ⅰ』読了。 

 11月11日(水)  
ブログのまとめ上げ。 

 11月12日(木)  
長めのゲラ1本終わらせる。 

 11月13日(金)  
坊城俊樹句集『壱』、森本孝徳『暮しの降霊』読了。  
諸連絡。 

 11月14日(土)  
湿布だらけになって寝たが疲れがひどい。  
都内へ出て座談会収録。不発気味。  
ブックオフ4軒回り、最初の店が大当たり。古いハヤカワ文庫等総計25点買い込む。 

 11月15日(日)  
凝り、呆け。日中何も出来ず。  
荒巻義雄『超弦回廊 アトランティス大戦1』再読。『超弦回廊 アトランティス大戦2』読了。