5月15日(金)
睡眠ズタズタ。
柿本多映さんから長電話。柿本さんが「俳句」に出す21句の話等。
YouTubeでフリードリヒ・ゲルンスハイムなる作曲家を知り、何曲か聴く。ブラームスの6歳下で、没後ナチの反ユダヤ政策のために消えてしまったらしい。
5月16日(土)
通信添削を済ませる。原句の「雪」を「雲」と見間違え、アサッテな添削を返すところだった。
四方田犬彦『回避と拘泥』読了。
5月17日(日)
四方田犬彦・石井睦美『再会と別離』読了。
午後、生駒大祐、安里琉太、田中惣一郎のYouTube生配信《型に学ぶ俳句の楽しみ方》を聴く。俳人をマンガのキャラにあてはめて遊ぶ形での一種の批評だが、こちらは元のマンガを全然読んでいなかった。
買い出し。
5月18日(月)
宇多喜代子『NHK俳句 暦と暮らす―語り継ぎたい季語と知恵』読了。宇多さんが季語にたくして昔の暮らしを語ることが、私の場合は不要不急の古本を漁って読む行為となる。ノスタルジアである。
昼、低気圧によるらしい気絶寝。
検察庁法改正の強行採決は当面避けられたらしい。
ツイッターで芸大浪人らしい女性と80年代のCMの話。
今瀬剛一『芭蕉体験 去来抄をよむ』読了。
5月19日(火)
井上弘美『読む力』読了。
ツイッターのトレンド、「検察庁法改正」絡みのものが落ちて、「#国民投票法改正案に抗議します」が入っていた。自公が急に今国会で成立を目指すと言い出したらしい。
5月20日(水)
出講しようとして本屋に迷い込み、遅刻する悪夢。
冷え込んだせいか背の重さがひどく、起き出せず。
「円座」の「平成の名句集を読む」第34回を書く。
5月21日(木)
金関丈夫著/大林太良編『新編 木馬と石牛』読了。
黒川検事長は懲戒免職ではなく辞任で、賭け麻雀をしながら逮捕もされず退職金満額支給となった。
特別定額給付金申請書が届く。噂のうっかりチェックを入れると「辞退」になってしまうトラップ付き。
買い出し。
ラジオ「文芸選評」の「NHK俳句」に掲載する句評ゲラを済ませる。
GYAO!で『ブラザーズ・クエイ短編集』I・Ⅱを見る。
5月22日(金)
背の重さひどい。
GYAO!でアンドレイ・タルコフスキー監督『ノスタルジア』を見る。中盤のドメニコとアンドレイの会話で「1+1=1」という話が出てきて、その数式が廃墟の壁にも落書きしてあった。以前見たときは気にもとめなかったが、金原まさ子さんの句《一足す一は大きな一よ雲の峯》はここから来たものか。
内田樹『うほほいシネクラブ―街場の映画論』ようやく読了。眉村卓『わがセクソイド』再読。小中学生の頃に角川文庫版で読んで以来、たしか一度も再読してこなかった作品。
5月23日(土)
平井和正『超革命的中学生集団』、斎藤美奈子『文学的商品学』、山田正紀他『破局のおすすめ―新「宇宙塵」SF傑作選Ⅰ』読了。
「俳句」立木編集長と、座談会に使うGoogle Meetの通話テスト。
筒井康隆『革命のふたつの夜』再読。
5月24日(日)
筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』、式貴士『天虫花』再読。ジャン・ジュネ『葬儀』読了。
5月25日(月)
荒俣宏監修『知識人99人の死に方』、井上靖『海峡』読了。
昼以降がっくり疲れ、出歩けず。
作品12句を出した「俳句」6月号他が届く。「鷹」6月号は「俳人を作ったもの」高山れおなインタビュー掲載号。
紙マスク3枚が市役所から届いていた。布マスク2枚とは明らかに仕様が違い、アベノマスクではないらしい。
首相会見あり、「緊急事態宣言」が全面解除される。
大岩雄典氏から「先程の会見中に緊急事態が解除されたと判断し、《Emergency call》展を終了した」との一斉メール。電話で聴く展覧会で、私も作品10句を出していたもの。
翻車魚ウェブ用の10句をまとめて送る。
異様な眠気と叩き出されるような覚醒の繰り返しで疲労困憊。
5月26日(火)
終日異様な疲れ。
GYAO!でベルナルド・ベルトルッチ監督『暗殺のオペラ』を見る。
5月27日(水)
庭がジャングル化。草取り1袋分。
しばらくのまずにいた肩凝り用の錠剤を買う。
歯医者で歯石除去。途中のお茶海苔煎餅屋が廃業していた。
隣駅近くのブックオフへ。文庫古本7点購入。
この数日続いていたあちこちとの打ち合わせメールの結果、来月の作業量がかなり膨大なものになった。
スーパーシティ法(改正国家戦略特区法)が参議院本会議で可決されてしまい、成立。
小松左京『シナリオ版 さよならジュピター』、野田昌宏『銀河乞食軍団9―タンポポ村、発見!』読了。
5月28日(木)
午前中枝切り。チャドクガの毛虫が発生。
樺山紘一『地中海の誘惑』読了。
市からハガキで《市指定燃やせるごみの袋45L引換券》というものが来る。コロナ減収への対策らしい。
5月29日(金)
角川から座談会用に借りたヘッドセットのテスト。
池田澄子句集『此処』読了。
夕方、雹と雷雨。
医療者支援なる名目でブルーインパルスだけ飛ばされたらしい。
5月30日(土)
小澤實、仲寒蝉、和田華凛の3氏と立木編集長、及び私(司会)で「俳句」8月号の座談会を収録。
5月31日(日)
昨日、菅野完らのツイッターアカウントがまた一度に凍結されたらしい。
GYAO!でフェデリコ・フェリーニ監督『フェリーニのアマルコルド』を見る。
瀬戸内寂聴・永田洋子『瀬戸内寂聴・永田洋子往復書簡―愛と命の淵に』読了。福武文庫の末期に出た本。
銀漢亭閉店。俳人が集まる店として名はよく聞いたが、実際に入ったのは2回だけだった。なくなられると場所すらわからない(閉店の情報が流れ始めたのは5月13日だったが、関係者のツイートによると実際の閉店は31日だった模様)。
6月1日(月)
伊藤計劃『ハーモニー〔新版〕』、ケネス・クラーク『芸術と文明』読了。
クリストの訃報。茨城の田んぼに巨大傘を立て並べるプロジェクトは小野村と現地に見に行った。水郡線に乗ったのはあのとき一度きり。
「アサヒカメラ」休刊の報。
角川にヘッドセットを返送。
6月2日(火)
河野美千代句集『国東塔』読了。
通信添削を済ませる。
ツイッターで、神保町「キッチン南海」今月閉店の報。学生時代から一度も入れないままだった。神保町をうろついているときは手持ちのカネを本以外に割けなくなるのだ。
6月3日(水)
「読売人物データベース」に追加事項(この1年の自分の活動)をメールで送る。
「第23回俳句甲子園」アカウントが《全国大会を「投句審査」に変更いたします》とツイッターで発表。
「銀化」6月号の句の鑑賞を書く。「銀化」連載はこの4回で終わり。
6月4日(木)
早朝地震。
本局で不在配達を受け取り、つちうら古書倶楽部で古本3点購入。マルグリット・デュラスと思って手に取った本はマツコ・デラックスだった。
歩いていても背の痛みがひどく、気が遠くなる。
6月5日(金)
選句作業。
トイレに体長1センチちょっとの子カマキリが住みつく。
皆川博子『猫舌男爵』読了。
6月6日(土)
S野さんから一斉メール。毎年続けていた大学時代の恩師を偲ぶ会をコロナのため中止するとの連絡。
「100年俳句計画」の選句選評と、通信添削を済ませる。
鴇田智哉生出演のNHKラジオ第1「文芸選評」を聴く。
海野弘子句集『花鳥の賦』、原川雀著/内村信代訳『対訳句集 俳句 その風景』、篠田浩一郎『ゲーテの木―戦闘的ヒューマニズムの文学』読了。
6月7日(日)
何日かトイレにいた子カマキリは、開けておいても外に出ず、窓辺で死んでしまっていた。
太田うさぎ句集『また明日』読了。
GYAO!で今日まで無料公開のミケランジェロ・アントニオーニ監督『夜』を見る。
6月8日(月)
後藤比奈夫の訃報。先日の座談会で孫である和田華凛氏と比奈夫句の話をしたばかりだった。
つちうら古書倶楽部で古本10点購入。先日見送ってから気になりだした数冊だけ買うつもりが膨れ上がった。
6月9日(火)
平岡正明『タモリだよ!』、司馬遼太郎『手掘り日本史』、多田道太郎『物くさ太郎の空想力』『遊びと日本人』読了。
NHK文化センターから講座再開に向けた日程調整のメール。「土曜俳句倶楽部」は7月から再開の見通し。
6月10日(水)
『柿本多映俳句集成』第2刷の見本が届く。変更点はオビの「第54回蛇笏賞受賞」と奥付のみ。
「件」No.35には、第17回みなづき賞を「俳句甲子園実行委員会」に授与するとの発表。
アベノマスクが今頃になって届いた。目視ではトコジラミらしきものは見えないが、使うのは気持ちが悪い。
作品8句と付随するエッセイを書く。
父から携帯メール。不動産業者が私の住んでいる家を空家と思って父にセールスをかけたらしい。
多田道太郎『日本語の作法』読了。
6月11日(木)~13日(土)
この三日間、昼はひたすら資料に目を通し、夜は関係ない本を読むパターンの繰り返し。
読んだのは、山田風太郎『ラスプーチンが来た』、K・W・ジーター『ブレードランナー2―レプリカントの墓標』、堀田善衞『美しきもの見し人は』、アイザック・アシモフ『ミクロの決死圏』、ポール・アンダースン『大魔王作戦』、カート・ヴォネガットJr.『プレイヤー・ピアノ』。『ブレードランナー2』は舞台設定が「2020年8月」で今年であった。
12日に鍵和田秞子さんの訃報。お目にかかったのは柿本多映さんの詩歌文学館賞受賞式でご一緒したときだけで会話はなかったはずだが、こちらが「俳句」合評鼎談で鍵和田さんの句について話したことを面白がってくれていたらしい。
13日にはニコ生で「まちカドまぞく」一挙放送があったが第2話の前半で満員となり弾き出された。
6月14日(日)
Adobe Flash Playerの更新が来たが、2020年12月31日で提供終了の告知。
小島健句集『山河健在』読了。